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大和郡山城

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2、中堀

 中堀は、常盤郭北東隅を起点に、五軒屋敷堀・蓮池・鷺池・鰻堀池・堀ノ側池などの中堀が一周しながら本丸・二の丸を取り囲んでいる。さらに、柳郭北東隅から柳門を経て、外堀へと続く。

”中堀”

鷺池・蓮池

鰻堀池

堀ノ側池

(1)五軒屋敷池
 1)外側(北→南)

 陣甫郭の東側に五軒屋敷池が位置する。その東側を近鉄線が通過するため、堀端に近づくことは無理。鉄門付近からしか、五軒屋敷池を近くで眺めることはできない。幅は30m。

南東→追手東隅櫓

東→鉄門

同左

鉄門→北

 2)内側

こちらも、ビューポイントは常盤郭からのみ。眼下に堀と鉄道を見下ろすことができ、常盤郭の高さが実感できる。

常盤郭→東

(2)蓮池

 五軒屋敷池の南に設けられ二の丸と三の丸を隔てていた。現在は完全に埋め立てられていて、近鉄線が上を通過している。

鉄門→南

鷺池東端→東

(3)鷺池

 ニの丸の南に位置する。二の丸は現在、郡山高校と敷地となっている。南側には散策路が設けられている。幅は、広い箇所で90mにも及ぶ。

鷺池東端→西

同左

東→西門

西門→東

(4)鰻堀池

 内郭の西側に位置する。北側は、丘陵の一部を開削したものと思われ、深い谷となっている。現在は親水公園として整備され、堀上に架けられた橋を散策することもできる。幅は40m。 

南門→北

→南

西側→南

西側→北

南→西門

西門→南

(5)堀ノ側池

 西門から桜門まで、内郭の北側に位置している。丘陵を利用した堀でかなりの深さがある。幅は20〜30m。広いところは、50mに及ぶ。

西門→北

北西隅→東

桜門→西

 〈一口メモ〉

 
築城時に農業用水を利用して中堀に取り込まれた鷺池・鰻堀池、丘陵地を開削した堀ノ側池、丘陵地の縁に設けられ多くの水を湛える五軒屋敷堀。丘陵地の端に築城された大和郡山城の内郭を、その地形を利用しながら多様な堀が設けられている。中でも、堀の側池はかなりの深さを有し、本丸堀と並んで大和郡山城の見所といえる。


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