杉崎を歩こう > 越前

福井県越前市杉崎町

T、位置

 福井平野(武生盆地も含めた)の南端、九頭竜川水系・浅水川の流域、杉崎山(岩内山)の北川に位置する。武生から西へ3kmの距離にある。

  経度 35.902  緯度 136.203

 椙崎・杉前とも書く。地名の由来は、洲崎の転訛とされる。

 杉崎のある武生一帯は、湖北と北陸を結ぶ北陸道沿いに位置し、交通の要衝であった。現代も、JR北陸線、国道8号線、北陸自動車道が通過している。


クリックすると拡大します。カシミールで作図。


U、歴史

 1、初出
    
 京都祇園社(現・八坂神社)の所領で、正平7年(1352)の『八坂神社記録』に「杉前」に関する記述が見られる。「杉前三ケ村」と記されることが多かった。


 2、江戸期

    越前国今立郡杉崎村
     貞享3年(1686)  幕府領 
     万延元年(1860)  鯖江藩領
     文久2年(1862)  幕府領(福井藩預かり)

     寛政12年(1800)の戸数30、人数155 

 3、明治期以降

 明治22年の町村制施行時に、杉崎村・西樫尾村・中新庄村・北村・戸谷村・長尾村・三ツ屋村・下真柄村が合併して、北新庄村が成立。

 昭和の大合併で、北日野村と共に武生市に編入される。

 平成の大合併で、武生市と今立町が合併し、越前市が新設される。

    明治22年(1889)    今立郡北新庄村大字杉崎
    昭和29年(1954)   武生市杉崎町
    平成17年(2005)    越前市杉崎町


V、訪問記

 2009年4月29日に現地を訪問した時の報告です。

   0、武生へ
   1、杉崎神社
   2、杉崎町避難所
   3、杉崎町
  

<参考文献>

 下中邦彦編(1981)『日本歴史地名体系』18 平凡社
 「角川日本地名大辞典」編纂委員会編(1989)『角川地名大辞典』18 角川書店
 「武生市合併50周年記念誌」編集委員会(2004)『わがまち北新庄』北新庄地区自治振興会