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福井県越前市杉崎町

その1 

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 0、武生へ

 
北陸自動車道の武生ICを降り、西へ。自動車道の高架を潜ってすぐ、県道262号線沿いの集落が越前市杉崎町になります。



 1、杉崎神社

 1)杉崎神社へ

 県道の南側、自動車道にへばり付くように立っているのが、杉崎神社。まずは、杉崎の名前を関する神社へ参拝することに。


 杉崎神社は、武生盆地にポツンとある岩内山(杉崎山)の北端にあります。高台にある境内へ急な階段を登ると、


 
杉崎神社の鳥居。自分の姓の名を冠した神社というのも、不思議なものですね。



 2)神社の由来

 境内に、杉崎神社の由来を記した碑がありました。武生市立図書館で収集した資料も交えながら、杉崎神社の由来を簡単に紹介しておくことにします。




 祭神は「大国主神(オオクニヌシノミコト)」。

 杉崎山一帯は当初、神楽山と言われていました。永正元年(1504)、越前守護職の朝倉定景が「神いますが如き聖地なり」 として、ここに社殿を再建したのが、杉崎神社の始まりとされています。

 天正元年(1573)、織田信長の兵火により社殿は焼失したものの、朝倉定景奉納の神鏡や矢筒は現存しています。寛文11年(1671)、左甚五郎により社殿が再建、当時の氏子は周辺の集落も含め177戸に及びました。

 大正4年(1915)、社殿の老朽化により、従来の鞘堂を拝殿として杉崎山の山頂に移転しました。

 昭和48年(1973)、北陸自動車道の建設のため、神域の山を平地にして新境内を造成し、現在の地に移転することに。翌年には、新社殿や社務所が完成しています。なお、旧本殿は、越知山大権現の奥の院に、旧拝殿は丹生郡大森天日神社に復元再建されています。以上。

 
 3)本殿へ

 鳥居を潜ると、正面の一段高い場所に本殿が置かれています。


 本殿に両側に狛犬と兎。本殿側の兎は、ひときわ高い台座の上に。大国主命が助けた「因幡の白兎」に因んで兎の像が奉納されたといわれています(こちら参照)。


 
本殿を、正面と側面から撮影してみました。昭和48年の再建ですから、鉄筋造りの新しい建物ですね。


 正面には、「杉崎大明神」の名が。


 
境内を一周。お堂に社務所。
 石碑には「杉崎長土地改良記念碑」の銘が。昭和51年に立てられたものです。浅水川の改修と排水路の建設と合わせて、一帯の整地が行われたとの事です。


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