姫路城
その4
4、外堀
中堀の埋門(中郭の南西)から、外郭の北西まで、外郭を取り囲むように外堀が続く。さらに、外郭の西側には、船場川が流れる。南側の外堀は、埋め立てられている。 〈目次〉 (1)備前門 (2)外堀川 (3)船場川 |
(1)備前門 / 外郭西
外郭の西側には、船場川と並行して外堀が設けられていた。外郭の南西端、備前門の辺りに、長さ70mに渡って残存している。巾15m。 | ||
緑橋→南 |
同左 |
大蔵前橋→[南西橋] |
[南西端]→北 |
同左 |
大蔵前橋→北 |
(2)外堀川 / 外郭東側
外郭の東側を、北から南に向かって外堀川が流れる。北端の堀留の一部と、外郭東南隅の北条門辺りは埋め立てられているが、江戸期と変わらない流れを保っている。上流は巾3〜4m、下流は7〜8m。 | ||||
三角橋→北 |
東橋→北 |
外堀橋→北 |
外濠公園北側 |
県道2→南 |
県道2→北 |
南→親水公園 |
歩道橋→北 |
竹ノ門→南 |
西→竹ノ門 |
西→竹ノ門 |
五軒宅北→北 |
→北西 |
堀留北端→南東 |
堀留北端・碑 |
(3)船場川 / 外郭西側
外郭の西側を船場川が流れる。歴史的に見ると、1601年の姫路城築城の際、現在の流路に付け替えられたと言う。坊主橋から中堀と並行し、埋門から備前門までは外堀と並行する。坊主橋付近は巾10m、市ノ橋より下流は巾30m。 | ||||
城北橋→南 |
北→坊主橋 |
坊主橋→西 |
[北東隅]→南 |
西→白河橋 |
白河橋→天守閣 |
白河橋→南 |
清水橋→北 |
東→清水橋 |
清水橋→南 |
西→妹背橋 |
妹背橋→南 |
市ノ橋→南 |
道標→南 |
緑橋→南 |
〈一口メモ〉 壮大な天守群や内郭に多く残る門・櫓群は圧巻、天守に至る各郭には多くの観光客で賑わう。天守群に負けず劣らずすばらしいのが幾重にも張り巡らされた堀。一部が埋め立てられているものの、江戸期の様子をほぼ現在に残している。多くの城郭関係のガイドにも、内堀や中堀の魅力が紹介されているが、広大過ぎて1日で歩いて巡るのは不可能。 そこでお勧めなのがレンタサイクル、大手門駐車場で無料で借りることができる。あまり知られていないが、無料エリア(券売所の外側)は、自転車の通行が可能、搦め手の内堀や中堀沿いは観光客の姿もほとんどなく、自転車でゆっくりと走りながら堀の観察ができるのがうれしい。 お勧めポイントの一つが、ツの櫓・ソの櫓からの眺望。内側から大手前の広大な内堀が観察できる。 もう一つが、内堀・中堀・船場川が並行している、清水門・北背隠門から南背隠門にかけてのエリア。中堀外側の土塁にも簡単に上ることができ、ここからは内に内堀、外に中堀・船場川を同時に眺められる。また、中堀と船場川の間の堤防も散策路として整備されていて、中堀越しに内郭の石垣を眺めながらの散策は快適である。 他にも、内堀の喜斎門、中堀の内京口門、国道2号線沿い(中堀跡)に残る埋門などの各門越しに眺める天守閣。大手からとはまたひと味違った、姫路城天守閣を堪能することができる。 隠れたお勧めポイントは、外堀。ほとんどの城郭ガイドには外堀の紹介がないが、現在も住宅地の中にその姿を留めている。 |